千里救命救急センターと災害医療
■ 災害医療のエキスパート
千里救命救急センター開設以来、病院前医療の重要性に注目し、多くのエネルギーを注いで参りました。なかでも、集団災害医学の分野では、太田宗夫元所長、鵜飼卓元副所長、藤井千穂前所長、高橋章子前総看護師長をはじめとした、傑出した諸先輩に恵まれ、現在も甲斐達朗所長、寺師榮副看護部長を筆頭に、多くの災害医療のエキスパートが育っています。
■ 災害医療活動
1993年ドクターカー運用以後は、災害発災直後から、災害現場に自らの資機材を携行した医療チームを派遣し、災害医療のマネジメントとサポートを実践しております。千里救命救急センター近隣の災害では、1995年阪神・淡路大震災、2001年池田小学校児童殺傷事件、2005年JR福知山線脱線事故などのほか、多数傷病者が発生した交通事故などに出動してまいりました。
また、遠隔地の災害に対しては、北海道南西沖地震、新潟県中越地震などでは、災害医療の研究を行って参りました。さらには、2005年3月より広域搬送基地(ステージングケア
ユニット)での医療支援と、広域航空機搬送における搭乗医療チームのための専門的なトレーニングを受けた日本DMAT(Disaster
Medical Assistance Team)隊員を登録しました。
今後は全国のDMATと協力した災害活動が展開されることになると考えられます。
■ 学会活動
先駆的な災害医療活動のみならず、学究的な分野でも、1996年には日本集団災害医療研究会を結成し、1999年には日本集団災害医学会の創設にかかわり、事務局を永らく担当して参りました。また、1999年には第11回世界救急災害医学会を主催いたしました。
現在も、災害に関わる学会活動や調査研究に活発に参加しております。
■ 教育活動
教育の分野においても、災害時医療の体系的アプローチの一つである、MIMMS(Major
Incident Medical Management and Support)や日本DMATのインストラクターとして派遣して
おります。医師会、消防、警察、自衛隊、自治体など現場活動機関とは、顔の見える付き合いを目的とした勉強会、講義、会議、訓練を瀕回に行っております。その一つとして大阪国際空港航空機事故災害訓練では、主たる医療チームとして関わってまいりました。
2002年からは、現場の医療活動の重要性を再認識することも目的として、大阪千里メディカルラリーを主催し、集団災害のステージを設けて、全国から集まる医療関係者、救急隊員との交流を通じて、切磋琢磨しています。

災害
■ 災害災害における医療支援

災害時医療の体系的なアプローチ
■ MIMMS (Major Incident Medical Management and Support)
大事故災害現場における医療マネジメントや多数傷病者の受け入れにおける医療サポートに関する、あらゆるハザード(危険性)を想定した体系的なアプローチ
※イギリスで開発され、世界各地に普及している標準化された大事故災害時の医療支援システム
http://www.alsg.org
![]() |
<MIMMS上級コース>保健医療従事者を対象とした |
■ 大事故災害への7つの基本原則
大事故災害医療マネジメントおよびサポートにおける優先事項

日本DMAT (Disaster Medical Assistance Team)
災害急性期に活動できる機動性のある、トレーニングを受けた、災害派遣医療チーム。
基本的な概念や教授法はMIMMSコースに沿う。
■ DMATの任務
近隣災害
従来より千里救命救急センタードクターカーにより活動してきた医療チームの現場派遣と、災害現場でのメディカルコントロール。
遠隔災害
広域搬送基地(ステージングケアユニット)での医療支援と広域航空機搬送における搭乗医療チーム。
![]() 日本DMAT隊員養成研修会 |
![]() 自衛隊機による広域航空機搬送訓練 |
・2005年3月より研修コース開催
済生会千里病院は6名のDMAT隊員が登録し隊員養成研修会に講師として派遣
日本DMAT (Disaster Medical Assistance Team)
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1995年1月17日 2001年6月8日 2005年4月25日 |
![]() JR福知山線脱線事故災害事故現場 |
![]() 千里メディカルラリー |
![]() 大阪国際空港 航空機事故災害訓練 |
![]() 情報伝達訓練 無線機実習 |
| 日本集団災害医学会 創設 http://square.umin.ac.jp/jadm/index.htm |
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