診療科のご案内
診療科のご案内CLINICAL DEPARTMENT

消化器外科

当科の特色

外科(消化器外科・乳腺内分泌外科)の特色消化器の悪性疾患を中心とした診療を行っています。がん診療拠点病院に課せられた5大がんのうち、胃、大腸、肝臓に乳腺を含めた4つのがんを診療対象としています。胃、大腸は内視鏡治療(消化器内科と協力)から、腹腔鏡手術を含めた手術、さらに抗がん剤治療も外科が積極的に介入して診療を進めています。肝胆膵領域は胆石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術から高難度の肝切除術、膵頭十二指腸切除術にも対応しています。

チーム医療

医療を支えるには多職種からなるチーム医療が不可欠です。当院では積極的にチーム医療を立ち上げていますが、ICT、NST、褥瘡対策チーム、緩和ケアチーム、化学療法チーム、それぞれ外科医が中心となり、参加・牽引しています。

手術 根治性を第一に考えています。その上で腹腔鏡を用いた手術などできるだけ少ない侵襲の手術を行っています。特に大腸手術に対する治療は、欧米のERAS(術後早期回復強化)という術前・術後のプロトコール(治療計画)を取り入れ、当院独自のERASを開発し、患者さんの早期離床・早期退院を実現しております。平成29年度の手術症例数は、消化器外科手術は756例で全身麻酔が543例を占め、そのうち腹腔鏡手術は275例でした。
抗がん剤治療 Cancer Boardを開催して治療方針の検討を行っている。化学療法は主に外来化学療法室で行い、医師、薬剤師、看護師からなるチームを中心に、チームで関わり、安全および就労に対してもサポートできるように努めている。
緩和ケア 詳細についてはこちら
専門外来 乳腺外来、肝臓・胆のう・膵臓、大腸・肛門、胃・食道、ストーマ外来の専門外来を行っています。
診療所や
病院との連携
登録医をはじめとする診療所の先生方から依頼があれば、いつでも診療し、状態が安定すれば、また紹介医にもどっていただくよう努めています。手術後は、地域連携パスを用いて診療所の先生と当院と協力して、患者さんを診療しています。

さらに、より高度な診療が必要な場合、消化器疾患については大阪大学大学院病態制御外科(消化器外科)と、内分泌疾患については大阪大学大学院腫瘍外科と連携をはかっています。

また、地元医師会との定期的な臨床検討会を開催しています。

緩和ケアチーム(チーム医療)

緩和ケアチーム(チーム医療)医療を支えるには多職種からなるチームの力が不可欠です。当院にもさまざまな医療チームがありますが、その中で横断的な医療チームである、ICT(谷口)、ERAS(真貝)、褥瘡対策チーム(深田)、緩和ケアチーム(福崎)、は外科医師が主宰しており、病院全体を支えています。

後期研修においてもこうした医療チームへの参加は可能であり、外科領域のみならず、外科に次ぐサブスペシャリティーを身に着けることが可能です。さらに専門性の高い医療チームとしてがんリハビリテーション、大腸がん手術に対するERASチーム、乳がんに対するブレストケアチームがあり、専門科を決定される際の一助になるかと思います。

学会関係

消化器外科実績

手術実績

平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度
乳がん 87 102 115 134
甲状腺がん 7 6 4 13
胃がん 49 52 28 40
痔核・痔ろう・直腸脱等 71 70 36 33
虫垂炎 68 51 57 57
結腸直腸がん 108 103 97 104
肝がん 4 5 4 7
転移性肝がん 7 10 7 0
膵がん 11 5 6 6
胆管がん・胆のうがん 6 14 8 9
胆石・総胆管結石 122 147 108 126
鼠径ヘルニア 159 186 185 150
腹壁瘢痕ヘルニア 18 13 6 8
合計 717 764 661 687

新入院患者数

大腸手術を受ける方へ~ERASプロトコールについて

術後早期回復のためのERAS(イーラス)プログラムのご紹介

当院外科で採用しております、大腸手術の患者さん向けのシステムをご紹介します。
胃腸の病気が見つかり、腹部手術を受けることになったとしたら、どのくらいの入院期間になるかということは、心配なことの一つです。ひと昔前までは、どのようなご病気であっても術前数日、術後も4~5日は絶飲食でベッド上の安静が安全であるという管理が標準でした。近年は慣習に似た管理の一つ一つが見直され、よりストレスが少なく、より入院期間が少なくなる工夫がされています。

ERASとはEnhanced Recovery After Surgeryの頭文字をとった略語です。2001年に欧州臨床栄養代謝学会でERASに関する研究グループが組織されてから、その概念が普及してきました。術後患者が退院できない要因として「食べられない・動けない」に注目し、これを回避するための周術期管理を行うものです。ここ数年、国内の外科系学会や栄養系の学会で主題としてよく取り上げられ、大学病院やがんセンター系の施設からの安全性の報告も多くなり、徐々に採用が広まっていますが、伝統的な周術期管理の常識との差もあり、まだまだ施設も限定的です。当院からも学会活動(*1)を通じて積極的に広報しております。メディアでの紹介もされました(*2)。

多職種の力が必要なため、当院では早期からERASチームを結成しております。当院での流れをご提示します。

  1. 外来看護師によるプログラムの説明:術前術後の流れを外来特別予約(30分)でご説明します。
  2. 入院までの日常生活の中で、体力づくりをお願いしております。そのための体力測定器を貸与いたします。
  3. 通常、手術前日に入院です。病棟看護師や薬剤師から、プログラムに沿った説明を再度いたします。
  4. 術当日朝、3時間前まで栄養剤や水分を摂取していただき、脱水を防ぎます。
  5. 手術中は麻酔薬や他の薬品も体に負担の少ないものを優先して選択しています。
  6. 術後夕方からベッドを起こして飲水やガムを食べていただきます。
  7. 翌日から提供食を開始します。
  8. 術後腸管運動の回復の妨げになるような過剰な点滴を避け、術後の痛みを投薬でコントロールしながら早い段階で歩行を再開します。
  9. 退院までの一定期間、理学療法士によるリハビリ指導を行います。

長期入院は必ず筋力が落ちてしまい、退院後の回復力も低くなってしまいますので、手術後10日程度での退院目標を設定しています。ご高齢の患者さま、ほかのご病気をお持ちの患者さまもおられますので、すべての患者さんに適用されるわけではありませんが、おひとりおひとりの状況に合わせてご提案いたします。

「早く日常生活に戻りたい」という方からだけでなく、「心配な入院生活で多職種からのサポートが励みになった」という感想もいただき、こちらも勇気をいただいています。

ERASについての当院の活動・業績

  1. 真貝竜史、深田唯史、福﨑孝幸ほか;術翌日から食事摂取を開始するERASプロトコールにおけるPONV対策。第54回日本外科代謝栄養学会学術集会(2017年7月新潟)
  2. 真貝竜史;患者さんに「やさしい」大腸がん治療とはなんでしょう?~当院のERASプロトコールのご紹介をもとにみなさんと考えましょう~。北千里地区公民館市民健康講座(2017年6月吹田)
  3. 真貝竜史;ERASパスに組み入れたエレンタール服用指導と服用率、栄養評価の検討。第32回日本静脈経腸栄養学会(2017年2月岡山)
  4. 真貝竜史、宮垣博道、福﨑孝幸ほか;ERASプロトコール適用鏡視下大腸切除術における術中輸液量制限と、術後アウトカムの関連。第29回日本内視鏡外科学会総会(2016年12月横浜)
  5. 真貝竜史、福﨑孝幸、前浦義市;術翌日から食事摂取を開始する大腸癌ERASプロトコールでの周術期合併症。第71回日本大腸肛門病学会学術集会(2016年11月三重)
  6. 真貝竜史、太田博文、福﨑孝幸ほか;大腸手術症例へのERASプロトコール適用は妥当か~高齢者の逸脱状況と鏡視下手術の意義について考察する~。第71回日本消化器外科学会総会(2016年7月徳島)

消化器外科医師のご紹介

福﨑 孝幸
副院長 兼 第二診療部長 兼 がん総合診療センター長 兼 医療安全管理責任者

専門分野
消化器外科
大腸肛門病
ヘルニア
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本大腸肛門病学会
日本臨床外科学会
日本内視鏡外科学会
日本ヘルニア学会
認定
日本外科学会指導医
日本消化器外科学会専門医
日本大腸肛門病学会指導医
日本ヘルニア学会
緩和ケア研修終了
身体障害者(大阪府)指定医
日本がん治療認定医機構認定医
厚生労働省臨床研修指導医養成講習会終了

真貝 竜史
主任部長

専門分野
大腸外科
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本内視鏡外科学会
日本大腸肛門病学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
日本外科感染症学会
日本癌治療学会
日本癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本臨床外科学会
日本外科代謝栄養学会
日本臨床栄養代謝学会
日本病態栄養学会
日本胃癌学会
日本乳癌学会
日本移植学会
米国癌学会(AACR)
認定
日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医(大腸領域)
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
日本消化器病学会 専門医
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 ストーマ認定士
ICD制度協議会認定ICD(インフェクションコントロールドクター)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
近畿外科学会評議員
緩和ケア研修終了
身体障害者福祉法(大阪府)指定医

谷口 博一
部長

専門分野
消化器外科(上部消化管)
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本食道学会
日本消化器病学会
日本胃癌学会
日本癌治療学会
日本内視鏡外科学会
日本臨床外科学会
日本臨床腫瘍学会
認定
日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本食道学会 認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器外科学会消化器がん治療認定医・日本がん治療認定医機構認定医・近畿外科学会評議員
緩和ケア研修会終了

西田 久史
副部長

専門分野
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本内視鏡外科学会
日本肝胆膵外科学会
認定
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医

深田 唯史
医長

専門分野
消化器外科
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本大腸肛門病学会
日本内視鏡外科学会
認定
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 認定医
緩和ケア研修修了

谷口 嘉毅
医長

専門分野
消化器外科
所属学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
日本胃癌学会
日本癌学会
日本癌治療学会
日本外科感染症学会
日本外科系連合学会
日本食道学会
日本内視鏡外科学会
日本臨床外科学会
認定
日本消化器病学会専門医
日本消化器外科学会専門医
日本外科学会専門医
日本がん治療認定医機構認定医
日本食道学会認定医
緩和ケア研修修了
ICD制度協議会認定ICD(インフェクションコントロールドクター)

中野 祐輔
専攻医

専門分野
所属学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
認定

大東 弘明
医員

専門分野
消化器外科
所属学会
日本消化器病学会
日本外科学会
日本消化器外科学会
近畿外科学会
日本胃癌学会
日本癌学会
日本肝胆膵外科学会
日本癌治療学会
日本食道学会
日本膵臓学会
日本臨床外科学会
認定
日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会認定医・専門医・指導医・全国評議員
日本消化器病学会専門医・指導医
日本肝胆膵外科学会専門医・指導医
近畿外科学会地方評議員
日本膵臓学会全国評議員
日本臨床外科学会地方評議員
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